勉強法(1)~喜怒哀楽を利用したモチベーションの上げ方~

投稿者: itogen
6月 03 2011 年

twitterでつぶやいた勉強法のまとめです。

いつもと違って(というか、ブログ開設以来初めて)堅い内容です。

 

学年が進むと長時間勉強時間を確保することが必要になります。

よく目安として挙げられる勉強時間は「学年+2、休日は2倍」です。

高3なら平日5時間休日10時間ということです。

 

実際には、どの大学に行きたいか、現在どの程度の学力があるのか、要領がいいか、

などによって必要になる勉強時間はかわります。

ただいずれにせよ、何も考えず長時間勉強に没頭できる人は多くないと思います。

 

いったん「やる」と決めたのであれば

出来るだけ集中して効率よくやれた方がよいのですが、

「他にやりたいことがあるのにそれを我慢して勉強しなきゃいけない」

と思いながら嫌々勉強していても効率は上がりません。

受験勉強に限らず、

『しなければならない/やりたいことを我慢しなければいけない』

と思うと、集中力は低下します。

 

「人は『今何のために努力しているのか』を意識出来ると

欲求不満が起こらず、ストレスを感じない動物である」

という話を読んだことがあります。

いったん立ち止まって、「今自分が何のために努力するのか」を意識するといいでしょう。

 

それにしても、真面目な話に違和感があるのは自分でもどうかと思います。

 

 


 

一日一晩寝ながら考えたのですが、面白い話にしようがないのでやめます。終わり。

とつぶやいて終わりにしようと思っていたのですが、

『たまにはまあいいか』くらいの曖昧な気持ちで、もう少し真面目な話を続けてみます。

 

さて、普段の授業で、物語文の読み方に関する注意点の一つとして、

行動と感情のリンクに気をつけるように

というようなことを言っています。

行動はある感情が原因となって生まれたものであり、

そして今度はその行動が原因となって別の感情が生まれたりするわけで、

それを追って読んでいくことを、「(登場人物への)感情移入」といいます。

物語文の読解が得意な子は、これを半無意識にやれます。

 

で、話を元に戻して、

行動と感情がリンクするのは、物語に限った話ではなく、生身の人間の場合もそうです。

行動(受験勉強)と感情(喜怒哀楽)をうまくリンクさせることができれば

ストレスを軽減できるはずです。

 

 


 

まず「喜」(あるいは「嬉」)という感情を利用した勉強法について。

「勉強して成績が上がって/褒められて嬉しい!だからもっと頑張ろう!」という感じです。

「上がって/褒められて」ではなく、「上がれば/褒められれば嬉しいはず!」でも利用可能です。

大切なのは、自分にそう信じ込ませて(3回唱えましょう)、

最初は多少無理やりでもモチベーションを高めて頑張り始めることです。

 

また、ごほうびによる「嬉」もいいですね。これは今でもよく使っています。

受験生の時には、 高3夏休みに、

「1日10時間勉強できたらコーヒーゼリーを1つ食べてもいい。

でももし12時間勉強できたら、あと2時間頑張るだけなのに、特別に2つ食べてもいい!」

というルールを作って、毎日ハイテンションで勉強しました。

ひと夏で60個くらいは食べました。

そしてそれ以来コーヒーゼリーを全く食べなくなりました

 

また、夏休みのような長期間、平均10時間の勉強時間を確保しようとする場合には、

勉強時間を「貯金」するのも手です。

12時間→12時間→12時間→12時間→休み、のように。

自分は1日11時間、ひと夏で450時間くらい勉強する計画を立てていたので、

出来るだけ毎日12時間ずつ勉強して、

遊ぶの予定の日より前に11時間「貯金」するようにしていました。

実際には、遊ぶ予定にしていても、丸一日何も勉強しないのはやっぱり不安で、

結局帰ってきてから少し勉強してましたが、

それがいい息抜きになって、ひと夏頑張れたと思います。

 


怒。

叱られて悔しいとか、見返してやるとか、そういった感情をバネにして勉強するやり方です。

高3時、学校の数学の授業中に塾の数学を自習(内職)していて

先生に見つかって注意された時に、

「同じ数学なので勘弁してください」と思わず言ってしまい、

「絶対受からんぞそんなんじゃあ」と言われたことがあります。

若気の至りで「大丈夫です。」と言い切ってしまったので、頑張らざるを得ませんでした。

今さらですがF先生本当にすみませんでした。

 


哀。

長時間の勉強に耐えられず、ついふらふらと遊びに行きたくなった時には、

翌年の夏、周りのみんなが楽しく遊んでいる時に、

自分だけは浪人して遊びに行けないという状況を想像しました。

『今我慢しないと、結局もう一年我慢しなければならなくなる』

と思うと、意外と頑張れるものです。

 


楽。

「楽して受かる方法」だったらいいのですが、残念ながらそんなものはなく、

これは「大学合格後の楽しい生活」です。

大学では一気に自由度が増し、

勉強にせよ遊びにせよ、やりたいことが色々とできるようになります。

それを想像してモチベーションを高めましょう。

自分がやっていたのは、

「今は我慢しなければならないが受験が終わったらやりたいこと」のリストを作ることです。

書くことで我慢して、受験が終わった後で一つ一つ実行しました。

読みたい本、見たい映画、行きたい場所、やりたいこと…

とにかく色んなことが書いてありましたが、受験後にほぼ全て実行しました。

一つだけできなかったのは「一日24時間寝る」です。

わざわざ前日に徹夜してわくわくしながら寝たのですが、22時間で起きてしまいました。

 

夏休みはもうすぐ。苦手分野はここで徹底的につぶしておかねばなりません。

高3にとっては受験の天王山。

高2以下にとっては、頑張った人とそうでない人の差が一番出る時期です。

現役生は、1年分勉強時間が多い浪人生が相手になることを忘れず、頑張って下さい。

最後にWiquitous(ウィキタス)を紹介しておきます。

問題集(ドリル)が分野別でダウンロードできるサイトです。

高校生向けのものだけでなく、小学生向け、中学生向けのものもあります。

 

コメント / トラックバック 2 件

  1. かとぅー より:

    初コメントです!

    4年の自分は平日6時間、休日12時間ですね”笑
    月・金は学校ないので、週4で12時間(T-T)
    今だと到底無理ですね…

    感情移入の勉強方法、ためになりました。
    「できたらご褒美」は、他人から言われるのはあんまりよくないみたいですが、自分で言い聞かせる分には問題ないですしね”笑

    ちなみに自分はうちには浪人してる余裕なんてないっていう焦りの感情でやってました(^q^)
    これからは教員になったときの「楽」を想像してやれそうです”笑

    • 伊東源 より:

      初コメントありがとうございます。
      「出来たらご褒美あげるね?」と誰かに言われたからという理由で嬉々として勉強する受験生…
      …確かに見たくありません笑

      それにしても、月金学校なしということは週休4日ですか…。かとぅー君だけなのは不公平ですから、
      今度衆議院で週休4日制が可決されるように根回ししておいてください。
      あと、大学4年=高校7年なので、平日6時間ではなく、平日9時間+休日18時間勉強してください笑

      教員、がんばってください。応援してます。

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